イプシロンS 打ち上げ遅れる可能性 JAXAが示唆 6号機失敗、燃焼試験中の爆発影響か 

2023年8月1日 8:27

〈資料写真〉2022年10月、上昇するイプシロンロケット6号機=肝付町の内之浦宇宙空間観測所
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、2024年度中としていた小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の打ち上げ時期について「同年度下半期」と修正し、予定より遅れることを示唆した。文部科学省の宇宙開発利用部会で報告した。

 6号機失敗の原因究明のためとするが、イプシロンSの2段目モーター燃焼試験中の爆発を受け、さらにずれこむ可能性もある。

 燃焼試験中の爆発に関しては、2段目モーターを覆うケースが高温になって破壊された可能性が高いとの見方を示した。

 JAXAによると、爆発前にモーターケースが強度を維持できる温度を超えた可能性がある。推進薬の燃焼異常や推進薬とケースの間にある断熱材の断熱不良が原因とみて調査を進める。

 燃焼試験は14日に秋田県の能代ロケット実験場で実施。モーターケースの圧力が点火約20秒後から予測を上回り、約57秒後に爆発した。

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