離島の相撲部が快挙 古仁屋が40年ぶりに全国中学校大会で優勝 OBの町長も祝福、町挙げてのパレードで祝う 瀬戸内 

2023年8月26日 17:48

市街地でパレードし、全国優勝を地元住民と祝う古仁屋中学校相撲部=25日、瀬戸内町古仁屋
 鹿児島県瀬戸内町の古仁屋中学校相撲部が、全国中学校相撲選手権大会(18、19日・高知市)の団体戦で優勝した。同校は40年ぶり3度目、県勢では2016年の亀津中(徳之島町)以来7年ぶりの頂点。メンバーは同じ相撲クラブ出身で「幼なじみと悲願を達成できて誇りに思う」と喜んだ。25日、市街地の古仁屋で優勝パレードをして、町民から祝福された。

 3人一組の団体戦に48校・団体が出場。古仁屋中は1~3回戦までの予選と、32チームによる決勝トーナメント5試合を制した。

 先鋒(せんぽう)を務めたのは重村鴻之介さん。身長177センチ、体重124キロで相手の動きに合わせて戦術を変えられるのが強みだ。低い姿勢で懐に入るのが得意な益山虎大さんが中堅、大将に龍山克真さんと続いた。3年生3人に交代要員の2年早瀬駿太さんが加わった。

 重村さんは個人戦でも実力を見せ2年連続の準優勝。142人が出場した予選から準決勝まで7戦を勝ち抜いたものの、決勝では惜しくも勇み足で敗れた。

 瀬戸内町は相撲が盛んな土地柄。祭りなどで幼い頃からまわしを締め、土俵に上がる機会が多い。4人は、同じ相撲クラブで互いに競い合ってきた。

 メンバーは22日、町役場を訪問し、優勝旗を披露。部OBの鎌田愛人町長は「伝統を復活させてくれてうれしい」とねぎらった。龍山さんは「中学の大会で全国優勝するのが夢だった」と話し、重村さんは「高校、大学で力を付け、みんなから応援される力士になりたい」。早瀬さんは「先輩の背中を追いかける」と決意を新たにした。
全国大会で優勝した(左から)重村鴻之介さん、益山虎大さん、龍山克真さん、早瀬駿太さん=19日、高知市(重村一人さん提供)

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