名称は「ブリュネ・タカモリ」…10日から始まる陸自とフランス陸軍の共同訓練 由来は両国の偉人から 

2023年9月5日 8:17

城山のふもとに立つ立つ西郷隆盛の銅像=鹿児島市
 訓練名は「ブリュネ・タカモリ」-。陸上自衛隊と仏陸軍が10~29日にニューカレドニアで実施する実動訓練の名称に、鹿児島の偉人・西郷隆盛の名前が使われた。陸自と外国軍との訓練には「オリエント・シールド」や「ダルマ・ガーディアン」といった訓練名が付けられるが、人名が入るのは珍しいという。

 陸自によると、名称は通常、訓練の中身や規模などを話し合う計画会議の中で決まる。相手国と陸自の双方が案を提示し協議する。

 仏陸軍は、江戸幕府の軍隊近代化に携わり、映画「ラスト・サムライ」の主人公のモデルとされる仏軍人ジュール・ブリュネの名前を使うことを検討。陸自側は「日本の武士道の代表格である西郷の名前と組み合わせ、日仏陸軍種間の強固な連携を表現する」とし「ブリュネ・タカモリ」を提案、決定した。
2021年5月、尖閣諸島や台湾有事を見据え実施された日米仏共同訓練。陸上自衛隊水陸機動団(右)と連携して市街地戦闘訓練をする米海兵隊=霧島演習場(陸自提供)

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