最期の言葉は「生まれ変わってもまた行司に」…第36代木村庄之助 故郷の枕崎でファンらがしのぶ会 

2023年9月23日 21:04

第36代木村庄之助を偲ぶ会で相撲甚句を披露する立神力士会=23日、枕崎市の花渡川ビアハウス
 行司装束の遺影が気品ある土俵さばきを思い出させた。昨年11月に74歳で亡くなった大相撲の第36代木村庄之助の山崎敏廣さんを「偲(しの)ぶ会」が23日、出身地の鹿児島県枕崎市であり、参列者の感慨を誘った。

 有志の実行委員会が主催し、地元関係者や県外在住の出身者ら約120人が出席。妻キミ子さん(75)らをいたわった。遺族あいさつで長男の唯光さん(41)は、亡くなる3日前に「生まれ変わってもまた行司になりたい」と語った最期の言葉を披露した。

 会場には枕崎市章をあしらった装束や「志は高く 姿勢は正しく 腰は低く」と揮ごうした額装など、人柄が伝わるゆかりの品を展示。献花に訪れた相撲ファンらは興味深げに見入っていた。
第36代木村庄之助を偲ぶ会でお礼の言葉を述べる遺族=23日、枕崎市の花渡川ビアハウス
第36代木村庄之助の山崎敏廣さんの遺影に手を合わせる相撲ファン=23日、枕崎市の花渡川ビアハウス

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