今年も咲いたよ 思い出のヒガンバナ 92歳、亡き妻思い今年もせっせと 大口大田 

2023年9月29日 17:43

長い土手を鮮やかな赤色に染めるヒガンバナ=27日、伊佐市大口大田
 鹿児島県伊佐市大口大田のヒガンバナが見頃を迎えた。稲穂が揺れる田んぼの土手2段、約500メートルにわたって咲き誇る赤い道は、今週末ごろまで楽しめそうだ。

 近くの上田篤さん(92)が、亡き妻を思い2008年から植え始め、範囲を広げてきた。報道や交流サイト(SNS)で話題となり、ここ数年で一気に伊佐の秋の名所になった。

 今年は開花のタイミングがそろわず、28日現在、例年ほどの赤い密集は見られていないが、つぼみも多く、数日で満開を迎えるとみられる。初めて訪れた霧島市牧園町下中津川の無職木佐貫孝さん(78)は「幅があるので壮観。元気なうちは毎年訪れたい」と喜んだ。

 伊佐市街地から国道268号を水俣方面に直進し、「太田三差路」信号を左折。のぼり旗や看板がある。
ヒガンバナロードを飼い主と散歩する犬=伊佐市大口大田
長い土手を真っ赤に染めるヒガンバナロード=伊佐市大口大田

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