「金吾様」地域の繁盛を頼みます 軽快に、勇壮に、滑稽に…11種類の踊り奉納 さつま町中津川 

2023年10月2日 7:23

軽快な動きで観客を沸かせる兵児踊り=1日、さつま町中津川の大石神社
 鹿児島県さつま町中津川の大石神社秋季大祭が1日あり、境内で伝統芸能「金吾様踊り」が奉納された。新型コロナウイルス禍で踊り手が一堂に会するのは4年ぶり。一時小雨も降る中、約1400人の見物客でにぎわった。

 同神社は織豊時代に中津川などを治めた島津歳久(金吾様)を祭り、各踊りは五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散を祈願する。

 陣羽織に身を包んだ地元園児らが先陣を切って「稚児舞」を奉納。鷹(たか)狩りの様子を流麗に表現した「鷹刺し踊り」、勇壮でかつ滑稽な「兵児踊り」など11種類の踊りが次々に披露された。

 別野集落の柳田周作さん(71)は「ようやく地域の一大行事が戻ってきてくれた。集落民が一丸となり、虚無僧踊りを奉納できよかった」と話した。

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