ヤッコソウ、にょきにょき 錦江・南大隅の山中で見頃 

2023年11月21日 11:01

にょきにょきと顔を出すヤッコソウの群落=錦江町田代麓
 鹿児島県錦江町と南大隅町で、ヤッコソウが見頃を迎えている。高さ3センチほどの淡いピンクや白の花茎が、にょきにょきと顔を出しており、人々の目を楽しませている。

 森林のシイノキなどの根に寄生するヤッコソウは、植物学者の牧野富太郎が、大名行列の奴(やっこ)さんに見立てて命名。県照葉樹の森によると、11月の初旬から中旬にかけて見頃。例年、八山岳の山頂に向かう途上や南大隅町の稲尾神社から打詰に向かう山中でも見ることができる。日置市東市来の群生地は国の天然記念物に指定されている。

 錦江町田代麓の森を14日に訪れたまち歩きのグループ、町いっぺこっぺさるこ会の池田行徳会長(69)は「100個以上並ぶ群生があり驚き。見つけたときは、写真を撮っても、ヤッコソウは取らないで」と呼びかけている。
(別カット)にょきにょきと顔を出すヤッコソウの群落=錦江町田代麓

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