第20回鹿児島県NIE研究大会第20回鹿児島県NIE研究大会が5月12日、鹿児島市の南日本新聞会館で行われました。日本NIE学会会長の小原友行広島大学教授が「希望をみつけ、希望を届けるNIEを求めて~鹿児島県への提言~」と題し講演しました。県内の教員や曽於市教育委員会など合わせて50人余りが参加しました。

小原会長は、「今の児童生徒が2020年~30年になると大人になり親になる。その時の実社会、実生活を生き抜いて行くための力を兼ね備えてもらうために、求められているのがNIEの学習である」と語りかけます。

「新聞を活用している先生と、していない先生の違いが出ている。先生方の力をどう育てていくかが課題」と前置きして、新聞を通して世の中、社会、人間に興味を持つような授業が必要と強調しました。さらに、「子どもが育った時の姿が見えた時、あるいは子どもの伸びた力が見えたと、先生方が感じた時が成果である」と説明、NIEの役割は「子どもたちに『希望』を見つけ、届けることだ」と語りかけました。

NIEの授業は、次代を担う児童生徒に「希望」を与えるツールの一つとして、先生方に大変興味ある講話となったようです。また、地域に根ざした「地域NIE」さらにファミリーフォーカスなど、地域や家族も巻き込んだ「生涯学習」としての意義も理解でき、有意義な講演会となりました。

(上ノ園 弘)