鹿児島市立広木小学校校区青少年健全育成推進大会鹿児島市立広木小学校の体育館で6月24日、校区青少年健全育成推進大会があり、社会部の神野卓也記者が「大震災の取材を通して」と題し、東日本大震災を取材した体験を講演しました。時折、強い雨の降る中でしたが、400人を超える住民の方々が参加。神野記者の話にじっくり耳を傾けながら、スクリーンに映し出される被災地の画像一枚一枚を食い入るように見入っていました。

神野記者は、取材で出向いた岩手県の陸前高田市と大船渡市、宮城県の仙台市と石巻市などの被災状況、さらに復興へ向けて前向きに動き出す被災者の姿や、それを支援する鹿児島の人々の様子を紹介しました。

宮城県内で最も小さいと言われている名取市の清酒蔵が、鹿児島県内の焼酎4会社の支援で新商品を造り出し復興した話、陸前高田市では鹿児島市内の医師がボランティアに出向き、そのまま被災地域に根を張り、医療をはじめ子供たちと勉強や遊びに興じている姿を話しました。

また、大船渡市には宇宙関係でつながりをもつ大隅半島の行政や民間の人々が出向いて交流。さらに仙台市では鹿児島の音楽家が復興コンサートを開催し被災者を支援したことも、取材の裏話を交えながら語りました。

同校区で地区会長をしている、広木二丁目の駒田省一さん(64)は「東北地方の復興へ向け多くの鹿児島の企業や民間人関係者が関わり、支援しているのにびっくりした。自分もボランティアに関心を持ちたい」と話しました。

(上ノ園 弘)