鹿児島市大明丘小学校震災報告南日本新聞の東日本震災パネル展が開催されている鹿児島市の大明丘小学校で7月9日、「被災地を歩いて」と題して震災報告を行いました。6年生80人が対象。子どもたちは、スクリーンに映し出される震災当時の悲惨な状況を食い入るように見て、熱心に話を聴いてくれました。

被災地でボランティア活動に参加しましたので、その中から警察官や自衛隊、消防の献身的な活動や、大木や住宅を一瞬にして押し流す津波の大きさ、自然の怖さ。被災地に咲いた菜の花から自然の恵みや自然の偉大さなどについて正直な思いを紹介しました。

「全国のみなさんありがとう」とビニールハウスの角に立てられた看板の写真については、「みなさんが持ち寄った募金が被災者に届いていますね」と語りかけました。被災者へ大きな力を与えたと言われる宮城県石巻市の地域紙・石巻日日新聞の「壁新聞」号外作成に至った経緯や、それを見た被災された方々の気持ちなど1時間にわたって話しました。

6年1組の西村紀葵君(11)は「大震災は忘れない。新聞にはたくさんの工夫がされていること。何より世の中の大きな出来事を伝えていく事の大切さを学んだ」と感想をよせてくれました。上舞幸德校長は「東日本大震災を風化させてはいけない。大切なことを子供たちは学んだ」と話しました。

同小のパネル展は南日本新聞社の記者らが、震災発生から3週間、半年、1年の区切りに被災地へ入った報道写真(A3ノビサイズ)70枚で9日から13日まで同小の交流室に展示されます。震災パネルは無料で貸し出しを行っています。問い合わせは読者センター=099(813)5004=へ。

(上ノ園 弘)