鹿児島市東開町の阪東機工(丸元正樹社長)の営業社員50人に「ビジネスに生かす新聞」をテーマに話をさせてもらいました。7月7日、同市宇宿2丁目のテクノホールで1時間。IT社長も紙の新聞を読んでいることを紹介しながら、新聞という紙のメディアの魅力を伝えました。全社員95人の同社は社を挙げて新聞活用を採り入れてくれており、読者センターからの派遣は今回で5度目です。
記者時代に初めて警察署を回るとき、怖くて足がすくんだこと。でも、後にニュース解説でおなじみの池上彰さんも最初同じだったことを著書で知ってほっとしたこと。ものを売る営業経験はありませんが、場数を踏んで人と会うことに慣れていくのは同じかもしれません。またインタビュー、質問する力を身につけるのも似通っていると思います。
本、新聞、テレビ、さらに携帯電話(スマートフォン)やパソコンでのインターネット―いろんな媒体の良いところを使って情報収集を進めることが大切だと思います。IT化の中でも、紙の新聞が優位なのは一覧性であり、自分では予想もしなかったニュースに出合えることです。IT社長が紙の新聞を読む一番の理由もそれです(日本新聞協会の新聞応援団インタビュー特集)。わからない言葉はネットを通じて調べれば理解が深まります。媒体を比較しながら、それぞれの特徴を説明しました。
「新聞は興味があるところだけ読めばいい。読み方は自由」、ただし「見出しと前文がヒントになる」といった基本的な話は既に聞いている阪東機工の方々。営業二部二課の山崎将史さん(26)は「野球が好きなので、そういうところに注目しています」との感想でした。
(角倉 貴之)