コロナ差別なくそう 大島高校1年、新聞投稿で訴え

(2020-05-20)
新聞記事を基に「コロナ差別」について意見交換する1年生=奄美市の大島高校(同校提供)
新聞記事を基に「コロナ差別」について意見交換する1年生=奄美市の大島高校(同校提供)
 奄美市の大島高校の1年生が、授業を通して新型コロナウイルスの感染拡大で広がる差別について考えた。新聞記事から国内外や地元で起きている被害を学び、社会を変えるために何ができるかを討論。自分たちの思いを広く知ってもらいたいと文章にまとめ、新聞社に投稿した。
 英語科の吉原宇勇(たかはや)教諭(37)は前任の出水工業高校などで生徒に新聞投稿を勧めてきた。今回は、奄美地区で新型コロナの感染者が確認され、感染者らへの差別が広がっていることから企画した。
 4月16日の校内公開授業で1年6組の41人が4人ずつのグループに分かれて全国紙や地元紙の記事を読み、差別の背景や自分たちにできることについて意見を交わした。
 22日から休校期間中に、生徒一人一人が学校向け会員制交流サイト(SNS)を使い吉原教諭とやりとりしてそれぞれ約400字にまとめた。吉原教諭が集約して南日本新聞社に送った。
 伊藤凜さんは国立ハンセン病療養所のある奄美であった元患者に対する差別に触れ、「多くの人を苦しめた過去がある。その教訓を今こそ生かすべきだ」などと訴える。岡村伊吹さんは医療従事者やその家族への根拠のない言動や嫌がらせに対し「私たちのために働いてくれる人たちに迷惑をかけたり、傷つけたりしては絶対にいけない」と呼び掛けている。
 吉原教諭は「作文用紙1枚でも社会は変えられる。投稿を通じて多くの人に高校生の思いを伝えられれば」と話した。